軽量鉄骨造とは?耐用年数やメリット、デメリットを紹介!
公開日:2022/06/15 更新日:2023/03/31
マイホームの建築を検討している方は「軽量鉄骨造」という言葉を目にすることがあるでしょう。
しかし、建築の知識がない人にとっては、なじみの少ない言葉のため「軽量鉄骨造とは?」「軽量という名前なので、耐震性が低いの?」などの疑問を持つ人も多いはずです。
そこでこの記事では、軽量鉄骨造の特徴をわかりやすく解説します。
軽量鉄骨造のメリットや、よくある疑問・誤解などにも回答しているので、ぜひ家づくりの参考にしてください。
目次
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軽量鉄骨造とは
軽量鉄骨造は、建物の構造を表す言葉で、建物の柱や梁といった骨組み部分に「軽量鉄骨」を用いる構造を指しています。
建物の構造を表す言葉には、主に次の4種類が挙げられます。
- 木造(W造)
- 鉄骨造(S造)
- 鉄筋コンクリート造(RC造)
- 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
軽量鉄骨造は、上記4種の中の「鉄骨造(S造)」のひとつになります。
軽量鉄骨造と木造の違いを解説
軽量鉄骨造と木造は、どちらも一般的な住宅に多く採用されていますが、使用する材料や工法に違いがあります。
軽量鉄骨造の住宅が、柱や梁などの構造部分に「軽量鉄骨」を使用しているのに対し、木造の住宅は構造部分に「木材」を使用しています。
また軽量鉄骨造では「プレハブ工法」が採用されるのが一般的ですが、木造住宅では、ハウスメーカーや工務店独自のさまざまな工法が採用されています。
さらに軽量鉄骨造は、耐震性の面でも木造より優れているのが一般的です。
軽量鉄骨造と重量鉄骨造の違いを解説
軽量鉄骨造と重量鉄骨造は、どちらも「鉄骨造(S造)」に分類されますが、使用される鋼板の厚みが異なります。
- 軽量鉄骨造:厚さ6mm以下の鋼材(軽量鉄骨)を使用
- 重量鉄骨造:厚さ6mm超の鋼板(重量鉄骨)を使用
大きな違いは鋼板の厚みですが、軽量鉄骨造と重量鉄骨造では、採用される工法にも違いがあります。
「プレハブ工法」が主流の軽量鉄骨造に対して、重要鉄骨造では「ラーメン工法」が採用されています。
「ラーメン工法」とは、柱と梁を剛接合によって固定し、強靭な枠を作ることで建物を支える工法です。
壁や筋交いで建物を支える必要がないため、大空間や大きな窓が作りやすく、広々とした空間設計に適しています。
そのため重量鉄骨造(ラーメン工法)は、大型のビルやマンションなどで採用されるケースが多いことも特徴です。
軽量鉄骨造の工法「プレハブ工法」とは
それでは、軽量鉄骨造で主に採用されている「プレハブ工法」とは、どのような方法なのでしょうか?
プレハブ工法は、材料を規格化して工場で加工し、現場で組み立てるだけで建物を建築できる工法です。
現場での作業を効率化できる、一定の品質を保ちやすい、職人のスキルに左右されにくい、などの特徴があります。
また鉄骨造は、材料自体の費用が木造よりも高くなる傾向があります。
しかし軽量鉄骨のプレハブ工法であれば、材料が規格化されているので、コストを抑えることが可能です。
これも、住宅建築で軽量鉄骨造が多く採用されている理由のひとつです。
軽量鉄骨造のメリットとは
一般的な住宅の建築に多く採用されている軽量鉄骨造には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、軽量鉄骨造の5つのメリットを詳しく解説します。
品質が安定している
軽量鉄骨造の住宅では「プレハブ工法」が採用されるケースが主流です。
前述のとおり、プレハブ工法では材料が規格化されており、工場で事前に加工されたものを使用します。
そのため、現場での加工が少なく材料の品質がぶれないため、建物の品質も一定に保つことができるのです。
さらに現場の作業も、規格化された材料を組み立てることが主となるため、職人の経験やスキルに左右されにくく、建物の品質が安定します。
価格を抑えられる
鉄骨は木材に比べて材料費が高くなりがちです。
しかし軽量鉄骨造のプレハブ工法であれば、規格化された材料を使用するため、コストを抑えることができます。
また現場での加工作業も少ないため、工期や人件費が削減され、全体の建築コストも抑えられます。
工期が短い
軽量鉄骨造は、工期を短縮しやすいのもメリットです。
現場での材料加工が多く、建築自体に工数がかかる在来工法の木造に比べて、プレハブ工法の軽量鉄骨は、あらかじめ加工された材料を使用し、現場では組み立てる作業を行うのみです。
そのため工期が短くなり、マイホームへの早期入居が可能になります。
虫が出にくい
木造住宅では、家の構造部分など多くの場所に木材が使用されています。
木材は虫が卵を産み付けやすい素材のため、家の中に虫が出ることがあります。
しかし軽量鉄骨造であれば、家の構造部分は鉄骨が使用されているため、虫が出にくいこともメリットです。
また木造住宅に比べて、軽量鉄骨造の住宅は隙間ができにくく、外からの虫の侵入も防げます。
耐用年数が長い
軽量鉄骨造の法定耐用年数は、19年〜34年と長いです。
軽量鉄骨造の耐用年数は、鋼材の厚みによって耐用年数が異なります。鋼材の厚さが3mm以下の場合は19年間、鋼材の厚さが3mm以上4mm未満の場合には27年間。鋼材の厚さが4mm以上の場合は34年に設定されています。鋼材の厚さが6mm以上の重量鉄骨造も34年になります。
ただし法定耐用年数は、建物の減価償却を計算する際に用いる数字であり、建物の寿命を表すものではありません。
年数に応じて法律上、建物の価値が減っていく形になります。
一般的な軽量鉄骨造は、適切なメンテナンスを行っていれば、耐用年数を過ぎても問題なく住み続けられる住宅もあります。
軽量鉄骨造のデメリットとよくある疑問(誤解)を紹介
メリットの多い軽量鉄骨造の住宅ですが、マイホームを建てる前には、軽量鉄骨造住宅のデメリットも理解しておくことが大切です。
また軽量鉄骨造の住宅は「軽量だから、地震には弱いの?」「なんとなく壁が薄くて、防音性が低いイメージがある」などの疑問や誤解を持たれているケースも少なくありません。
そこでここからは、軽量鉄骨造のデメリットと、よくある疑問・誤解について解説していきます。
通気性や断熱性が低い
木造住宅で使用される木材は、調湿効果が高いため、木造住宅は室内の湿度の調整がしやすいですが、軽量鉄骨造に使用される鋼板には調湿機能がありません。
さらに軽量鉄骨造に使用される鋼板は、外気の影響を受けやすいことも特徴です。
そのため軽量鉄骨造の住宅は、通気性や断熱性が低くなり「夏は暑く、冬は寒い」という状態になりやすいのです。
軽量鉄骨造でも、快適な住まいを実現するためには、設計時に室内の通気性を意識した間取りにする、壁に断熱材をプラスする、窓を断熱性の高い二重窓にする、といった工夫をするといいでしょう。
間取りが制限されやすい
軽量鉄骨造の住宅の多くは、プレハブ工法を採用しているため、完全オーダーメイドの木造住宅に比べると、間取りの自由度は低くなります。
さらに構造を支える筋交い(ブレース)が必要な場合もあり、それによって間取りが制限されることもあるのです。
また軽量鉄骨造は、骨組みが鋼材で作られているので、一度建ててしまうと、構造自体を大幅に変更することが難しいのが一般的です。
そのため、さまざまなライフスタイルに対応できるスタンダードな間取りが採用されることが多くなります。
赤サビに注意
鉄を含む軽量鉄骨は、一定量の水と酸素が存在する場所ではサビが発生しやすくなります。
特に梅雨のある日本では、湿度が高い日々が続くことも珍しくなく、鉄骨のサビには注意が必要です。
鉄骨がさびてしまうと、家の強度が低下して、地震などの自然災害で家が倒壊する可能性も高まります。
軽量鉄骨造の家を建てる際は、鉄骨に防錆加工を施すといった対策を行っているか、ハウスメーカーにも確認しましょう。
軽量鉄骨造は、地震に強い?耐震性について解説
軽量鉄骨造というと、軽量という言葉のイメージから「耐震性が低い?」「地震に弱い?」といったイメージを持っている人もいるでしょう。
しかし軽量鉄骨造の構造を担う軽量鉄骨は、木材よりも強度の高い鋼板でできています。
そのため一般的には、木造住宅よりも耐震性が高く、地震に強いといえます。
しかし耐震性が高い反面、建物自体が重いため、揺れを感じやすいという特徴があります。
建物が揺れると「倒壊するのでは?」と不安に感じるかもしれませんが、実は地震の際に建物が揺れるのは、地震の圧力を外に逃すことにつながるため、倒壊するリスクを抑えることができるのです。
軽量鉄骨造は、うるさい?防音性について解説
軽量鉄骨造の住宅の防音性は、一般的な木造住宅と比べると、やや高い程度です。
防音性が著しく低いわけではありませんが、優れた防音性を有しているともいえません。
そのため、通常の生活音や日常の範囲の野外の物音であれば、それほど気にならないでしょう。
しかし「2階の足音が気になる」「室内で楽器を演奏したい」「近くに幹線道路や線路があって、交通音がうるさい」といった場合は、適切な防音対策を行うことをおすすめします。
防音性の高い床材を使用する、壁に吸音パネルを設置するなど、音のレベルに合わせた対策方法を、ハウスメーカーと相談しながら検討しましょう。
鹿児島で軽量鉄骨造を建てられるハウスメーカー
鹿児島で軽量鉄骨造の家を建てられるハウスメーカーは、大手の会社が中心です。
これまで解説してきたように、軽量鉄骨造の住宅は「プレハブ工法」で建てられているため、材料を規格化し、工場で事前に加工する必要があります。
そのため全国規模で住宅建築を請け負っているような、規模の大きい大手ハウスメーカーが手がけているケースが多いのです。
ここからは、鹿児島で大手ハウスメーカーのモデルルームが見学できる住宅フェアを紹介します。
住宅フェアでは、さまざまなハウスメーカーのモデルハウスを見学できるため、マイホームをご検討中の方は、ぜひ足を運んでみてください。
MBCハウジングフェア
MBCハウジングフェアでは、積水ハウスといった軽量鉄骨造を手がける大手ハウスメーカーなど15社のモデルハウスを見学できます。
モデルハウスの見学だけではなく、ご家族みんなで楽しめるイベントも多数開催。
軽量鉄骨造の住宅はもちろん、木造や鉄筋コンクリート造など、さまざまな種類の住宅を見学できるので、理想のマイホームのイメージがさらに具体的になるでしょう。
KTS住宅フェア
先進のハウスメーカー11社が集うKTS住宅フェアには、大和ハウス工業、パナソニックホームズなどの軽量鉄骨造を手がける大手ハウスメーカーも出展しています。
イベントや住宅にまつわるセミナーも多数開催されているので、マイホームづくりの知識が深まるはずです。
軽量鉄骨造の家を実際に建てた人の感想
ここからは、実際に軽量鉄骨造の家を建てた人の声を紹介します。
軽量鉄骨造の家を実際に建てた人の感想①「地震への耐久性が魅力」
独自の地震への耐久性に魅力を感じて、この家を建てました。
軽量鉄骨造ですが、軒天とリビング天井部に木材をあしらい、木の温もりも感じられる住まいになっています。
吹き抜けやスケルトン階段で、開放感のある雰囲気に仕上がり、まるでカフェのようなオシャレな空間に満足しています。
軽量鉄骨造の家を実際に建てた人の感想②「住宅展示場のイベントがきっかけ」
たまたま住宅展示場のイベントに行ったのがきっかけで、その後すぐに理想の土地も見つかり、軽量鉄骨造の住宅を建てる決心をしました。
家事動線にこだわった間取りや、趣味のアウトドア用品を収納できる土間収納などがお気に入りです。
まとめ
軽量鉄骨造は、柱や梁といった構造部分に、鋼板でできた鉄骨を使用した建物です。
木造の住宅に比べて、地震に強く、コストや工期を抑えやすいというメリットがあります。
しかし、通気性や断熱性は木造住宅など、その他の構造の住宅に比べて低く、設計段階から換気や快適な温度を保つ工夫を検討することが大切です。
軽量鉄骨造の住宅は、一般的に大手ハウスメーカーの取り扱いが多いため、大規模な住宅フェアなどで、さまざまなハウスメーカーのモデルルームを見学するのが役立つでしょう。
まずは住宅フェア情報やハウスメーカーのカタログなどを参考に、理想の住まいのイメージを具体的にしてみてはいかがでしょうか。
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