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ツーバイフォー工法とは?メリットやデメリット、構造を解説!

公開日:2022/05/09 更新日:2022/09/28

ツーバイフォー工法とは?メリットやデメリット、構造を解説!
マイホームを検討していると「ツーバイフォー工法」という言葉を目にします。
しかし名前を見ただけでは、どのような工法なのかわからず「どんなメリットがあるの?」「デメリットはある?」などの疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、ツーバイフォー工法の特徴やメリット、在来軸組工法との違いを解説します。
ツーバイフォー工法のデメリットについても紹介しているので、ぜひあなたの家づくりの参考にしてください。


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ツーバイフォー工法とは?どんな構造?

「ツーバイフォー工法」とは、建物の構造を表す言葉です。
もともとはアメリカやカナダで用いられていたツーバイフォー工法ですが、1970年代以降、日本でも使用されるようになり、現在でも国内の多くの住宅で採用されています。

ツーバイフォー工法の構造を解説

ツーバイフォー工法の最大の特徴は「床・天井・前後左右の壁」の6つの面で構造を支える「面構造」にあります。

さらにツーバイフォー工法は、構造を支える「面」自体も、木材を組み合わせた「枠組」に「構造用面材」を接合した六面体構造(床版・壁版)で形成されています。
そしてこの枠組を組む木材として一般的に用いられているのが「2×4材(厚さ2×幅4インチの角材)」であることから「ツーバイフォー工法」と呼ばれているのです。

また建築基準法上では、ツーバイフォー工法は「枠組壁工法」と呼ばれています。

在来軸組工法との違いを解説

6つの「面」で構造を支えるツーバイフォー工法に対して、在来軸組工法は、柱や梁、筋交を組み合わせた「骨組み」で建物を支えています。

面で構造を支えるツーバイフォー工法は、構造上撤去できない壁があるなど、間取りに制限が生まれます。
しかし骨組みで構造を支える在来軸組工法は、壁の位置を変更できる、大きな開口部を設置できるなど、設計の自由度が高いことが特徴です。

ただし、建物の耐震性や耐火性といった部分では、面で支えるツーバイフォー工法のほうが一般的に優れています。

ツーバイシックスとの違いを解説

ツーバイフォー工法と似ている言葉に「ツーバイシックス工法」という言葉があります。
ツーバイシックス工法も、ツーバイフォー工法と同じく面で構造を支える「枠組壁工法」のひとつです。

ツーバイフォー工法とツーバイシックス工法は、建物の構造に違いはありませんが、面となる「床版・壁版」で使用される木材の規格が異なります。
ツーバイフォー工法では「2×4材(厚さ2×幅4インチの角材)」が使用されますが、ツーバイシックス工法では「2×6材(厚さ2×幅6インチの角材)」が使用されます。

ツーバイシックス工法では「2×6材」を使用することで、床版や壁版が厚くなり、より高い強度を実現できます。
さらに床版・壁版内の断熱材の量を増やすことが可能なので、住宅の断熱性能も高まります。

ただしツーバイシックス工法は、ツーバイフォー工法に比べて材料費が高くなりやすいことに注意しましょう。

ツーバイフォー工法のメリットとは

多くの住宅で採用されているツーバイフォー工法は、安全で快適な暮らしを支えるさまざまなメリットがあります。
ここからは、ツーバイフォー工法のメリットについて、詳しく見ていきましょう。

地震に強い(耐震性が高い)

ツーバイフォー工法は、六面体で形成された強固な「床版・壁版」で建物を支えています。
箱のような形状のツーバイフォー工法の住宅は、地震の揺れを建物全体で受け止め地盤に逃すため、建物の倒壊を防ぐことができるのです。

一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会の調べによると、2011年に発生した東日本大震災においても、ツーバイフォー工法の住宅の95%が、震災後でも「当面補修をしなくても居住に支障がない」ということがわかりました(ただし津波による被害を除く)。

台風に強い(耐風性が高い)

ツーバイフォー工法が生まれたアメリカやカナダは、ハリケーン(竜巻)が発生する地域です。
そのためツーバイフォー工法は、高い耐風性を求めた住宅構造であるといえます。

ツーバイフォー工法の建物は、6つの面が一体化した箱のような形状のため、水平からの力(横風)に強い構造です。
また屋根が1つの面になっており、軒下にあおり止め金具(ハリケーンタイ)を取り付けることで、下から巻き上げる風でも屋根が飛ばない耐風性を実現します。

火災に強い(耐火性が高い)

ツーバイフォー工法の壁や床、天井に用いられている枠組材は、空気の流れを遮断して火が燃え広がるのを防ぐ「ファイシャーストップ材」の役割を果たします。

さらにツーバイフォー工法の住宅では、壁や天井の内側に厚さ12.5mmの石こうボードが貼られています。
石こうボードの中には、約20%の結晶水が安定した形で含まれており、火災時にはこの結晶水が、水蒸気を放出して、壁や天井内部の温度上昇を抑えてくれるのです。

そのためツーバイフォー工法の家は、火災に強い住宅といわれており、省令準耐火構造の住宅と認定されることが多く、火災保険料も安くなります。

省エネルギー(気密性、断熱性が高い)

ツーバイフォー工法の住宅は、壁と床、天井を組み立ててつくる六面体構造のため、建物自体に隙間ができにくく、高い気密性を発揮します。

また壁や天井は、温度変化の影響を受けにくい木材の枠組に構造用面材や石こうボードが貼られており、壁内部には断熱材が充填されているなど、さまざまな素材による多重構造が、高い断熱性を実現します。

ツーバイフォー工法の住宅は高い気密性と断熱性により、外気温の影響を受けにくく、室内の冷暖房効率が高まるため、住まいとしての省エネルギー性を高めることができるのです。

気密性が高く、多重構造の壁で覆われているツーバイフォー工法の住宅は、遮音性も高く、静かで快適な暮らしも実現してくれるでしょう。

家が長持ち(耐久性が高い)

ツーバイフォー工法で用いられる木材は、日本農林規格(JAS)に基づいた含水率19%以下の乾燥材です。
また耐久性の高い鉄丸くぎ(CN釘)や、防錆効果のある亜鉛めっき処理をした太め鉄丸くぎ(CNZ釘)が使用されており、使用する材料の面でも耐久性に配慮されています。

さらにツーバイフォー工法の住宅では、壁の内部に断熱材が充填されているため、木材の腐朽の原因となる結露を抑えます。
また設計段階で、軒裏換気や妻換気を取り入れるなどの対策を行うことでも、耐久性の向上が可能です。

工期が短く安定した品質(コストが安い)

ツーバイフォー工法は、2×4材など規格化された材料を用いて組み立てるため、作業効率が高く、在来軸組工法に比べて一般的に短い工期で家が完成します。
また規格化された材料は、品質のばらつきも少なく、また組み立て作業も職人の腕に左右されにくいことから、品質が安定していることもツーバイフォー工法の住宅のメリットです。

ツーバイフォー工法のデメリットとよくある疑問(誤解)を紹介

安全で快適な住まいを実現してくれるツーバイフォー工法ですが、マイホームを建てる前には、ツーバイフォー工法のデメリットや注意点も理解しておくことが大切です。

ここからはツーバイフォー工法のデメリットや、よくある疑問や誤解について解説していきます。

間取りの自由度が低い

ツーバイフォー工法では、床と天井、前後左右の壁の6つの面で構造を支えているため、建物の強度の要となる壁を取り除くことはできません。
そのため、複数の部屋の壁を取り除き、広々としたひと部屋をつくる、などの自由度の高い間取りの実現は難しいのが一般的です。

壁の制約を受けずに、自由度の高い独創的な間取りを実現したい場合は、柱や梁といった「骨組み」で構造を支える在来軸組工法も検討してみましょう。

リフォームがしにくい

上述の通り、ツーバイフォー工法で建てた家は、壁で構造を支えています。
一般的なリフォームで移動や撤去ができる壁は、構造に影響を与えない部分のみです。
そのため、リフォームで間取りを大幅に変更することが難しく、ツーバイフォー工法でマイホームを建てる際は、将来的なライフスタイルを視野に入れた間取りを検討する必要があります。

例えば、新築時は子供部屋が2つ必要でも「将来的に子供が独立した際には、1つの部屋にリフォームして客間として活用したい」といったの場合は、新築段階から可動式の壁を採用する、などの工夫がおすすめです。

大きい開口部を取ることができない

ツーバイフォー工法の住宅では、強度の観点から、建物を支えている壁に大きな開口部(窓など)を取ることはできません。
ツーバイフォー工法では「開口部の幅は 4m以下、その開口部の幅の合計は、耐力壁線の長さの 3/4以下」などの制約があります。

大きな窓は、開放的で明るい室内を実現してくれますが、ツーバイフォー工法では、上記の制約の中で窓を設置する必要があるため、日当たりや彩光を細かく計算した設計が大切です。

建築中の降雨対策が必要

在来軸組工法では、柱や梁を組み立てていくと、その日のうちに屋根まで組みあがることがほとんどです。
しかし、ツーバイフォー工法では、1階から2階へ、床・壁・天井を組み上げていくため、屋根が設置されるまでに数日(平均で4日~5日、長い場合は1週間程度)を要します。

屋根が設置される前に、雨が降ってしまうと、建築材が濡れてしまうのです。
しかしツーバイフォー工法で使用される建築材は、耐水性が高く、雨で濡れてもそれほど大きな影響はありません。ただし木材のつなぎ目に雨水が入ってしまう可能性もあります。
そのため降雨対策として、木材のつなぎ目には防水テープによる処理を行うケースもあるのです。

ツーバイフォー工法は、湿気が溜まりやすい?

ツーバイフォー工法の住宅は、気密性と断熱性が高く、室内の温度を保ちやすい反面、外気との温度差が大きくなるため「結露が出るやすいのでは?」という疑問をお持ちの方もいるでしょう。

たしかに気密性と断熱性が高いツーバイフォー工法ですが、壁の内部に充填された断熱材の効果で、外気との温度勾配が緩やかになるため、結露の発生が抑えられています。
また24時間換気システムの設置により、家全体の換気機能は十分に高まっています。

また近年のツーバイフォー工法の住宅は、床下をコンクリートで固める「ベタ基礎」が採用されているため、地面からの湿気の影響も受けにくくなっているのです。

このように「ツーバイフォー工法は湿気が溜まりやすい」というイメージは、過去のものであり、現在のツーバイフォー工法の住宅は、十分に換気された快適な住まいを実現します。

建築できるハウスメーカー工務店が少ない?

ツーバイフォー工法の住宅を取り扱っているのは、大手ハウスメーカーが中心です。
ツーバイフォー工法では、2×4材を組み立てた枠組に、構造用面材を貼り付けた壁版・床版を工場で加工し、現場では組み立て作業を行います。
そのため、地域密着型で職人を多く抱えている工務店ではなく、工場での加工や全国への運搬が可能な大手ハウスメーカーが取り扱っているケースが多いのです。

鹿児島で実際に建てられたツーバイフォー工法のハウスメーカー工務店

トータルハウジング

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トータルハウジングのツーバイフォー工法の家は、安心・安全・快適性を備えています。
モノコック構造で、地震や台風の際には6面構造がバランスよく力を受け止めて分散することで、高い耐震性を実現。
また気密性が高く断熱性や防火性が高いことも特長です。夏は涼しく冬は暖かい快適な空間で、鹿児島の暑い夏にも最適な住宅を提供します。

木造で頑丈ですごしやすい居住空間がある家を建てたい方にオススメのハウスメーカーです。

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クレバリーホーム

クレバリーホーム
クレバリーホームのツーバイフォー工法の家は、木造軸組工法とツーバイフォー工法を合わせた独自のプレミアム・ハイブリッド構法。

木造軸組工法の「設計の自由度が高さ」と、ツーバイフォー工法の「地震に負けない強い家・気密性・断熱性」を併せ持つことで理想の注文住宅を実現します。

構造部材の性能向上、設計・施工品質の均質化、劣化軽減策の実施など、先進的な技術を結集し、20年後も30年後も快適な暮らしを守る強い家をつくります。

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ツーバイフォー工法の家を実際に建てた人の感想

感想
ここからは実際にツーバイフォー工法でマイホームを建てた人の感想を紹介します。
ツーバイフォー工法のメリットや魅力が感じられる感想なので、ぜひ家づくりの参考にしてください。

ツーバイフォー工法の家を実際に建てた人の感想① 「耐震性や耐火性を考えてこの家に」

耐震性や耐火性を考えて、ツーバイフォー工法での建築に決めました。
気密性が高いので、暑い季節もエアコンの効きめがよく、涼しく過ごせています。
1番のお気に入りは、やはりリビング・ダイニングです。
広いリビングで、家族みんなが集まって過ごす時間が楽しいですね。

ツーバイフォー工法の家を実際に建てた人の感想② 「夜寝る時までエアコンが必要ない」

気密性が高いことに驚いています。
朝だけ暖房をつけ、その後は夜寝る時までエアコンが必要ない日も多く、快適に過ごせています。
部屋の温度計を見ても、いつでも温度が保たれているので感動しました。

まとめ

ツーバイフォー工法とは、天井・床・前後左右の壁の6つの「面」で建物を支える構造のことです。
一般的に「面」の枠組みに2×4材を使用することから、ツーバイフォー工法と呼ばれています。

箱状の六面体で建物を支えるツーバイフォー工法の住宅は、耐震性や耐風性、耐久性が高く自然災害に強いことがメリットです。
さらに気密性や断熱性も高く、夏や涼しく冬やあたたかい省エネルギーな住まいを実現します。

ただしツーバイフォー工法の住宅は、間取りに制限があることや、大きな窓を設置できないといったデメリットもあります。
ツーバイフォー工法でマイホームを建てる際は、ライフスタイルに合わせた間取りをハウスメーカーと一緒にしっかり検討しましょう。

マイホームをご検討中の方は、まずは各ハウスメーカーや工務店のカタログを取り寄せて、家づくりのイメージを具体的にしてみてはいかがでしょうか。

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カゴスマ 編集部

2014年8月から鹿児島の注文住宅・家づくり専門のホームページ「カゴスマ」を運営。延べ96万人以上に訪問いただき、約3,000組の鹿児島で家を建てたい人に、地元の工務店・ハウスメーカーをご案内。鹿児島で新築マイホームを夢みる人と鹿児島の家づくりのプロをつなげるために日々更新中です。

ホームページ:https://kagosma.jp/

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