鹿児島で注文住宅を建てるなら?費用相場・人気エリア・補助金・注意点をわかりやすく解説
公開日:2025/10/22 更新日:2025/10/22
鹿児島で注文住宅を建てたいと思っても、「どのくらいの費用がかかる?」「どこに建てるのが住みやすい?」「補助金は使えるの?」など、気になる方もいるのではないでしょうか。
鹿児島は桜島の降灰や台風、シラス台地といった独特の自然環境があり、他県とは異なる視点で家づくりを考える必要があります。
この記事では、鹿児島で注文住宅を建てる際の費用相場や人気エリア、補助金情報、注意点までをわかりやすくまとめました。
鹿児島で注文住宅を建てようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
鹿児島で注文住宅を建てる際の費用相場は約3,991万円
住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査(2024年度)」によると、鹿児島の費用相場は土地込みで約3,991万円です。
まずは、建物のみ・土地取得費・土地込みの3つの費用感を把握し、同条件の見積もりで総額比較することが大切です。
参考:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査(2024年度)」
建物のみの費用相場
鹿児島で注文住宅を建てる際の、建物本体の費用相場は約3,126万円です。
鹿児島は降灰や台風、シロアリ対策、省エネ基準対応などで費用が上がりやすい地域です。たとえば、屋根形状や樋の強化、窓の水密・耐風圧、断熱や日射遮蔽は後からの追加が割高になる可能性があります。
坪単価だけで判断せず、付帯工事やオプション、将来のメンテナンス費まで含めた総額で比較しましょう。複数社に同じ条件で見積もりを依頼し、仕様の違いを丁寧に確認するとブレを抑えられます。
土地取得費の費用相場
鹿児島の土地取得費の平均は約865万円です。
鹿児島市・姶良市・霧島市などエリアや学区、利便性により価格差が出ます。
シラス台地の地盤や浸水・土砂などのハザードの有無で、地盤改良や造成、水道引込などの追加費が生じることもあります。
購入前にハザードマップと地盤調査の見積もりを確認し、表面の土地価格だけでなく付随費用を含めた実質総額で検討すると安心です。
土地込みの費用相場
土地・建物・付帯工事・諸費用を合わせた平均は約3,991万円です。
全国平均は約5,007万円であるため、鹿児島は費用を抑えて注文住宅を建てられるエリアといえます。
鹿児島では、降灰・台風・防蟻・地盤・省エネ対応の追加費を最初から予算に組み込みましょう。
自己資金1~2割を確保し、3社以上から同条件の総額見積もりを取得すると、想定外の費用を減らせます。30年程度の維持費も見据えて、無理のない資金計画を立てるのがおすすめです。
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鹿児島で人気の注文住宅エリア
鹿児島で人気の注文住宅エリアを、3つ紹介します。
- 鹿児島市
- 姶良市
- 霧島市
それぞれの地域で土地価格や環境、暮らし方の特徴が異なるため、自分のライフスタイルに合った場所を選ぶことが大切です。
鹿児島市
鹿児島市は教育・医療・商業施設が充実した県内最大の都市で、利便性の高さが魅力です。
土地価格は市街地に近くなると、1,000万円以上が一般的ですが、山間部に近くなると500万円以下で購入できる土地もあり、エリアによって価格差があります。
市街地では通勤や買い物に便利な一方で、桜島からの降灰が多い地域もあります。屋根や樋を強化する「克灰住宅仕様」にするなど、環境に合わせた仕様を取り入れると安心です。
土地を探す際は、防災マップで浸水・土砂災害リスクを確認し、降灰対策費用も含めた予算を立てましょう。
姶良市
姶良市は鹿児島市と霧島市の間に位置し、近年人気が高まっている新興住宅エリアです。
800万円以下で購入できる土地が多く、鹿児島市よりやや抑えめの価格帯です。
鹿児島市中心部まで車で30分前後と通勤にも便利で、商業施設も充実しています。桜島からの降灰は少なく、克灰対策費用を抑えられる点も魅力です。
地盤はシラス台地が多いため、購入前に地盤調査を行い改良費を確認しておくと安心です。
霧島市
霧島市は自然環境が豊かで、平屋や庭付き住宅を建てたい人に人気のエリアです。
500万円以下で購入できる土地が多くあるため、鹿児島市や姶良市より価格を抑えながら広い土地を確保しやすいでしょう。
国分や隼人地区は商業施設や学校、医療機関が整い、利便性と自然のバランスが良い点が特徴です。
桜島からの降灰は少ないものの、冬は気温が下がる地域もあるため、断熱性を高めた仕様にすると快適に過ごせるでしょう。
鹿児島で注文住宅を建てる際の2つの選択肢
鹿児島で注文住宅を建てる場合は、ハウスメーカーか工務店を選ぶのが一般的です。
それぞれに特徴や得意分野があるため、予算や希望するデザイン、アフターサポートなど、自分たちの条件に合った会社を選ぶことが大切です。
ハウスメーカー
ハウスメーカーは全国展開している大手住宅会社で、品質と保証体制が整っている点が魅力です。耐震性や断熱性、省エネ性能などが標準仕様として高水準に保たれています。
また、工場で部材を生産するため品質が安定しており、アフターサービスも手厚いのが特徴です。
ただし、鹿児島の降灰や台風など地域特有の環境に合わせる場合、追加のオプション費用が発生することもあります。
見積もり時には「標準仕様に含まれる内容」と「地域対応の追加費用」を明確に確認しておきましょう。
工務店
工務店は地域密着型の建築会社で、鹿児島の気候や地盤、降灰などの地域事情に詳しい点が強みです。
ハウスメーカーよりも自由な設計が可能で、価格も抑えやすい点も魅力といえるでしょう。
シラス台地の地盤改良や桜島の降灰対策など、地域特性に合った提案を標準仕様として行う会社もあり、実際の生活環境に合わせた家づくりができます。地元の職人や不動産会社とのつながりも強いため、土地探しから一貫してサポートを受けやすいのも魅力です。
会社によって品質や保証体制に差があるため、実績や施工例を確認し、担当者の対応やアフターサービスも含めて比較検討すると安心です。
鹿児島県でおすすめの工務店を6つ紹介します。
工務店名 | 主な特徴 |
---|---|
ヤマサハウス | ・創業から75年以上の経験と実績 ・台風や降灰に対応した家づくり ・3世代で住み継げるアフターサポート |
トータルハウジング | ・長期優良住宅累計600棟以上の実績 ・2×4工法により耐火性と耐震性に優れた家づくり ・平屋住宅の施工実績も豊富 |
感動 | ・夢見る家の実現がコンセプト ・高知県の四万十ヒノキや土佐和紙などの自然素材を活用 ・365日24時間のコールセンターでサポート |
三洋ハウス | ・創業45年以上 ・施工実績3,000棟以上の豊富な実績 ・全棟ZEH G2グレードの家づくり ・60年の長期保証 |
センチュリーハウス | ・1,000万円から家づくりが可能 ・県内に4箇所のモデルハウスを設置 ・平屋や2階建てを含めた豊富なプラン |
MBCハウス | ・40年で4,000棟以上の施工実績 ・太陽とうまく付き合う家づくり ・住宅用制震ダンパー「MAMORY」を標準採用 |
鹿児島県でおすすめのハウスメーカー・工務店については、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:【2025年10月】鹿児島の工務店ランキング 注文住宅・新築一戸建て年間施工棟数
鹿児島で注文住宅を建てる際の工務店・ハウスメーカーの選び方
鹿児島で注文住宅を建てる際は、以下の4つの点を比較して工務店・ハウスメーカーを選ぶことが大切です。
- 予算で選ぶ
- デザインで選ぶ
- 住宅性能で選ぶ
- 担当者との相性で選ぶ
とくに鹿児島は降灰や台風、シラス地盤など地域特有の条件があるため、これらに対応できる会社を選ぶと安心です。
予算で選ぶ
予算を重視する場合は、坪単価だけでなく総額で比較することが大切です。会社によって見積もりに含まれる項目が異なり、外構工事や照明、地盤改良などが別費用になるケースもあります。
また、鹿児島は地盤改良や防蟻対策、克灰仕様などが必要になることもあり、想定外の費用が発生しやすい地域です。
最初から総予算に余裕を持たせ、複数社から同条件の見積もりを取り、土地・建物・諸費用を合わせた総額で比較しましょう。
デザインで選ぶ
デザインを重視する場合は、外観の好みだけでなく、鹿児島の気候に合った設計を意識することが重要です。
たとえば、降灰が多い地域では勾配のある屋根や樋カバーを採用するなど、見た目と機能性の両立が求められます。
工務店は自由設計がしやすく、無垢材や自然素材を使った個性的な家づくりも可能です。一方、ハウスメーカーは完成度の高いデザインプランを持ち、モデルハウスで実際の空間を体感できます。
施工実例や見学会を活用し、理想のデザインに近い工務店やハウスメーカーを選びましょう。
住宅性能で選ぶ
住宅性能を重視する場合は、耐震性・断熱性・気密性・省エネ性能などを数値で確認するのがおすすめです。
鹿児島では台風や高温多湿への対策が欠かせないため、窓の耐風圧等級や断熱性能、換気システムの仕様を確認しておくと安心です。
とくに2025年からは省エネ基準への適合が義務化されるため、ZEH水準(UA値0.6以下、BEI0.9以下)に対応できる会社を選ぶとよいでしょう。
性能値を明示してくれる会社ほど、品質管理に信頼が置けます。
担当者との相性で選ぶ
担当者との相性は、家づくりの満足度を左右する大切なポイントです。
注文住宅は打ち合わせが多く、半年〜1年以上かけて進めるため、説明が丁寧で、誠実に対応してくれる担当者を選ぶことが重要です。
鹿児島特有の課題(降灰・地盤・台風など)を踏まえた提案ができるかもチェックしましょう。
初回面談では話をしっかり聞いてくれるか、質問に丁寧に答えてくれるかを確認し、不安や疑問を解消できる担当者と家づくりを進めることが大切です。
鹿児島で注文住宅を建てる際に活用できる補助金
鹿児島で注文住宅を建てる場合、国や自治体の補助金を上手に活用することで費用負担を抑えられます。
子育て世帯や若年夫婦、ZEH住宅(省エネ住宅)を建てる人向けの制度が充実しているため、条件を確認して早めに準備を進めましょう。
子育てグリーン住宅支援事業
子育てグリーン住宅支援事業は、18歳未満の子どもがいる世帯や、夫婦いずれかが39歳以下の世帯が対象の国の補助金です。
ZEH住宅なら最大60万円、長期優良住宅で最大80万円、GX志向型住宅で最大160万円が補助されます。
鹿児島は高温多湿な気候で断熱性能の高い家が求められるため、省エネ基準に適合した住宅は快適さと光熱費削減の両立が可能です。
申請手続きは着工前に必要になるため、住宅会社と早めに相談しておくと安心です。
子育てグリーン住宅支援事業については以下の記事でも詳しく解説しているため、ぜひご覧ください。
関連記事:【2025年】鹿児島で子育てグリーン住宅補助金 GX志向型対応は?新築を建てる際にもらえる補助金・助成金一覧
ZEH補助金
ZEH住宅を建てる場合、55万円〜90万円の補助が受けられます。太陽光発電や蓄電池を組み合わせると、さらに追加補助の対象になることもあります。
鹿児島は日照時間が長く、太陽光発電の効果が高いため、ZEH住宅との相性が良い地域です。太陽光発電や蓄電池は、光熱費の削減や災害時の電力確保にもつながるため、経済的にもメリットがあります。
ZEHビルダーに登録された住宅会社を通して申請を行う必要があるため、契約前に登録の有無を確認しましょう。
自治体の補助金
鹿児島県や市町村では、移住・定住支援や子育て世帯向けの住宅取得支援など、独自の補助金制度があります。
たとえば、姶良市では対象地区へ移住し、新築住宅を取得した方に最大200万円の補助金が支給されます。日置市でも移住者向けに一律20万円の補助金を受けることが可能です。
自治体によって対象や申請時期が異なるため、土地購入や契約前に各市町村の住宅課に確認し、利用できる補助金を把握しておくとよいでしょう。
鹿児島で注文住宅を建てる際の注意点
鹿児島は桜島の降灰や台風、シラス台地など独特の自然環境が特徴です。そのため、以下の点に注意して注文住宅を建てる必要があります。
- 台風や寒暖差などの気候リスクを考慮する
- 降灰対策を行う
- 地盤やハザード情報を確認する
地域特性を考慮せずに家を建てると、のちにメンテナンス費用や住み心地の面で後悔することもあります。気候や地盤に合った設計・仕様を選ぶことが、安心して長く暮らすためのポイントです。
台風や寒暖差などの気候リスクを考慮する
鹿児島は台風の通り道に位置しており、暴風雨や豪雨による被害リスクが高い地域です。
設計段階から耐風性・防水性を重視し、窓は水密等級W-4以上、耐風圧等級S-3以上の製品を選ぶとよいでしょう。
夏は高温多湿、冬は底冷えするため、断熱性能(UA値)や遮熱性能(ηAC値)も重要です。深い庇や遮熱ガラス、通風計画を組み合わせると、夏場も快適に過ごしやすくなります。
気候リスクを前提に設計できる会社を選び、図面や仕様書で具体的な対策を確認しましょう。
降灰対策を行う
桜島の降灰は、鹿児島特有の環境リスクです。とくに鹿児島市東部などでは年間100日以上灰が降るため、家づくりの段階から「克灰住宅仕様」を取り入れることが大切です。
屋根は灰が滑り落ちやすい急勾配の切妻屋根にし、雨樋は強化タイプや樋カバー付きにすることで詰まりを防げます。
サッシは高水密タイプ、換気は高性能フィルター付きの第一種換気を採用すると効果的です。
後からの改修は費用がかかるため、建築前に降灰対策を設計に組み込むよう住宅会社に相談しましょう。
地盤やハザード情報を確認する
鹿児島の多くはシラス台地に覆われており、水を含むと崩れやすい地質が特徴です。
土地を購入する際は、地盤調査や造成履歴を確認し、必要に応じて地盤改良費を見込んでおく必要があります。
また、洪水・土砂災害・津波などのハザードマップも必ず確認しましょう。
地盤が弱い土地や谷埋め造成地は表面価格が安くても、改良費や補強費で結果的に高くなるケースもあります。購入前にリスクを把握し、実質コストで比較検討することが安心につながります。
まとめ
鹿児島で注文住宅を建てる際の費用相場は、約3,991万円です。全国平均よりも低価格で家を建てられますが、桜島の降灰や台風、シラス台地といった地域特有の環境に配慮することが重要です。
ハウスメーカーと工務店それぞれの特徴を比較し、気候や地盤に適したプランを提案してくれる会社を選ぶと失敗が少なくなります。
資金計画では、鹿児島特有の対策費用も含めて総額で比較し、補助金制度を上手に活用しましょう。
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