RC住宅・鉄筋コンクリートの注文住宅を建てるために「メリットやデメリット」「よくある疑問」を知っておこう!
公開日:2022/03/16 更新日:2023/08/17
RC住宅とは「鉄筋コンクリート造(RC造)」の住宅を指す言葉です。
RC住宅は、地震や火災に強く、安心して暮らせる住まいを実現してくれるなど、メリットの多い建物です。
しかしRC住宅でのマイホームを検討する際は、事前に知っておくべき注意点やデメリットもあります。
そこでこの記事では、RC住宅の事例を紹介するとともに、RC住宅の特徴やメリット、デメリットなどを詳しく解説します。
マイホームの建築を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
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まずは鹿児島でRC住宅・鉄筋コンクリート住宅を得意とするハウスメーカーの事例を紹介します。
七呂建設のRC住宅「シェル・トゥ・イン」
七呂建設さんが手がけるRC住宅「シェル・トゥ・イン」は、特許工法「WRC工法」を採用した防災住宅です。
WRC工法とは、外は鉄骨コンクリート造(RC造)の強さを実現し、内は木造の住みやすさを兼ね備えた工法です。
室内は心地よい木の香りが感じられ、趣のある雪見障子の和室を備えるなど、日本の伝統的な木造住宅の良さが感じられます。
一方、RC造の耐震性・耐久性もあるため、一般的な木造住宅よりも資産価格が長く保てることも魅力のひとつです。
RC住宅とは?
RC住宅とは、鉄筋コンクリート造の住宅のことで、鉄筋(太さ1cm以上の鉄の棒)をコンクリートに埋め込んで建てられています。
鉄筋コンクリートは英語で「Reinforced Concrete」と表記されるため、略してRC住宅といわれています。
鉄筋構造とコンクリート構造は、それぞれ特徴が異なります。
- 鉄筋構造:横から引っ張る力に強い、上からの圧力に弱い、熱に弱く錆びやすい
- コンクリート構造:上からの圧力に強い、横から引っ張る力に弱い、熱に強い
特長の異なる2つの構造を組み合わせることで、それぞれの弱点を補った強度の高い住宅を実現します。
RC造は耐震性・耐久性の高さから、一戸建てだけではなく中層〜高層マンションでも取り入れられています。
RC造と鉄骨造の違いや仕組みを解説
RC造(鉄筋コンクリート造)と似ている言葉に「鉄骨造」がありますが、それぞれ構造の仕組みが異なります。
RC造では、骨組みとなる鉄筋を組んでから枠型をはめて、その枠型の中にコンクリートを流し込んで固めます。
それに対し鉄骨造は、鉄の合金である鋼の板(鉄骨)を骨組みとして使用し、コンクリートは土台となる部分にしか使用しません。
鉄骨造はRC造に比べてコンクリートの使用量が少なく、全体の骨組みが軽いため、大型のオフィスやテナントビルなどに多く採用されています。
鉄骨造には「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の2種類がありますが、それぞれの違いは使用される鋼材の厚みです。
- 軽量鉄骨造:鋼板の厚みが6mm以下
- 重量鉄骨造:鋼板の厚みが6mm超
軽量鉄骨造は、材料が軽量で扱いやすいという特徴があり、工場で製造された材料を現場で組み立てる工法が採用されるケースが一般的です。
そのため工期が短く、建築費用が安いことがメリットです。
一方、重量鉄骨造は材料が丈夫であることから、軽量鉄骨造に比べて柱の本数を減らして広い空間を確保できることがメリットです。
RC造の工法「壁式構造」と「ラーメン構造」とは?
RC造の住宅は、工法によって「壁式構造」と「ラーメン構造」の2つに分けられます。
壁式構造
壁式構造とは「天井・床・前後左右の4枚の壁」の合計6枚の面で構成される構造のことです。
柱や梁といった構造はなく、建物を壁で支えているため、スッキリとした間取りが作りやすいという特徴があります。
また壁式構造はラーメン構造に比べると地震に強い点もメリットです。
しかし壁式構造は壁で建物を支えているため、壁を撤去するなどのリフォームが難しいことにも注意しましょう。
ラーメン構造
ラーメン構造とは、柱と梁で構成された構造のことです。
柱と梁の接合部を溶接などで一体化して、より強固な構造を作ります。
壁で建物を支える壁式構造に比べて、間取りの自由度が高く、開口部分を広くとるなど、広々とした空間作りが実現できます。
しかし構造を維持するために必要な柱や梁は移動できないため、室内に柱や梁の出っ張りが出てしまうケースもあります。
また壁式構造に比べると、横ゆれに弱く耐震性が劣る点がデメリットです。
鉄筋コンクリート造(RC)が高級住宅で選ばれる理由
RC住宅はデザインや設計の自由度が高く、こだわりのマイホームが建てられることから、高級住宅でも多く採用されています。
また耐震性や耐火性、耐久性が高く、もしもの時に備えた安心・安全な家を建てられることも、高級住宅でRC住宅が選ばれる理由のひとつです。
RC住宅のメリット
快適で安心した暮らしを実現できるRC住宅ですが、そのメリットについて詳しく見ていきましょう。
地震に強く耐震性が高い
RC住宅は、鉄筋構造とコンクリート構造の特徴を併せ持った建物です。
鉄筋構造は、横から引っ張る力に強い反面、上からの圧力に弱いという特徴があります。
それに対してコンクリート構造は、横から引っ張る力には弱いですが、上からの圧力に強い建物です。
両方の特徴を併せ持つRC住宅は、横からの力にも、上からの圧力にも強いため、耐震性に優れています。
火災に強く耐火性が高い
火災が発生すると、外壁部分の温度は1,000℃前後まで上昇するといわれています。
しかしRC住宅で使用されるコンクリートは不燃材のため、火災が起きたとしても燃えることがなく、また燃焼による有毒ガスも発生しません。
耐久性が高い
建物には構造ごとに「法定耐用年数」が定められており、RC造の建物は、その他の構造の建物よりも法定耐用年数が長く定められています。
建物の構造 | 法定耐用年数 |
---|---|
RC造(鉄筋コンクリート造) | 47年 |
重量鉄骨造 | 34年 |
軽量鉄骨造 | 27年または19年(使用される骨格材の厚みによる) |
木造 | 22年 |
ただしこの「法定耐用年数」は、建物の寿命そのものを表す数字ではありません。
あくまで建物の減価償却の計算に使用される数字ですが、前述のとおりRC住宅は耐震性、耐火性に優れており、そのほかの構造に比べると耐久性も高い建物といえます。
そのため法定耐用年数も、他の構造よりも長く設定されています。
実際のRC造の建物の寿命は47年よりも長く、100年住み続けられるRC住宅もあります。
遮音性、気密性が高い
RC造の住宅は、鉄筋を組んだ骨組みの周りをコンクリートで埋めるため、遮音性や気密性にも優れています。
室内の音を外に漏らさないだけではなく、外部の騒音を室内に伝わりにくくします。
室内で楽器を楽しみたいご家庭や、交通量が多い立地にマイホームを建てたい場合などは、RC住宅を選ぶと、音の問題に悩まされずに済むでしょう。
また気密性が高いRC住宅では、断熱材などを組み合わせることで、家の断熱性能を高めることができます。
夏は涼しく冬は暖かいため、エアコンによる消費電力を削減し、環境にも家計にもやさしい住まいを実現できます。
デザイン、設計の自由度が高い
RC住宅は、鉄筋とコンクリートを組み合わせた強度が高い構造であり、一般的な木造住宅に比べると柱や壁の数を少なくすることができます。
そのため広々とした空間を作りやすく、デザインや間取り、設計の自由度が高くなります。
また建築現場で鉄筋を組み、枠型をはめてコンクリートを流し込む作業を行うため、デザイン性に富んだ外観なども実現できます。
加えて、重厚感がありスタイリッシュなイメージを作れるコンクリートの質感は、洗練されたモダンデザインとも相性が良いでしょう。
メンテナンス性が高い
RC住宅は、一般的な木造住宅に比べてメンテナンスがしやすく、メンテナンス費用もかかりにくいといわれています。
一般的な木造住宅では、10年を目安に外壁や屋根の塗り替え作業が必要です。
また築20年を過ぎると、外壁の張り替えなどが必要になるケースもあります。
さらに築30年を超えると、構造自体の劣化が目立ち始めます。
それに対してRC住宅は、丈夫なコンクリートで作られています。
そのため定期的に細かなメンテナンスをしておけば、築30年を過ぎても大規模な修繕が必要なく、長い目でみるとメンテナンス費用がかかりにくいといえるでしょう。
コンクリートはその特性上、経年で徐々に縮むため、表面に「クラック」と呼ばれるひびわれが発生します。
小さなひびわれであれば、補修材を注入することで簡単に修繕できます。
また10年を目安に外壁塗装やコーキング補修を行えば、構造自体の劣化も防げるでしょう。
RC住宅のデメリットとよくある疑問(誤解)を紹介
耐震性、耐火性、耐久性が高く、快適な暮らしを叶えてくれるRC住宅ですが、事前に知っておくべきデメリットや注意点もあります。
そこでここからは、RC住宅のデメリットを解説するとともに、気になる疑問点や誤解されやすい特徴についても、わかりやすく解説します。
完成までに長い期間が必要
RC住宅は、一般的な木造の注文住宅に比べると工期が長くなりがちです。
一般的な木造の注文住宅であれば、工期は6ヶ月前後が目安です。
しかしRC住宅の場合、鉄筋とコンクリートを組み合わせているため構造躯体が重くなります。
そのため他の構造の住宅の建築と比較して、しっかりとした基礎工事が必要です。
入念な基礎工事を行うことを考えると、平均的な工期は8ヶ月前後と長くなり、土地の状態や建物のデザインによってはさらに工期が伸びる可能性もあります。
土地改良工事や地盤補強に費用がかかる場合がある
上述のとおり、RC住宅は建物自体の重量が重いため、立地によっては、地盤が建物の重さに耐えられず、地盤沈下や液状化を起こしてしまう可能性もあります。
そのため土地改良工事や地盤補強工事が必要となるケースも少なくありません。
土地改良や地盤補強の工事には、複数の種類がありますが、工事にかかる費用は50万円~180万円前後が目安です。
どの工事を行うかは地盤調査の結果に基づいて、専門家が決定します。
RC住宅は高いのか?
一般的に「RC住宅は価格が高い」というイメージがあります。
確かにRC住宅は、基礎工事で費用が発生したり、特別な建材や設備が必要になったりと、一般的な住宅に比べると建築費用が高くなりがちです。
しかし長い目で見てみると、RC住宅はコストパフォーマンスが高いという考え方もあります。
RC住宅はコンクリートという丈夫な素材を使用しているため、木造住宅と比べて耐久性が高く、経年劣化しにくいことが特徴です。
軽微な劣化を丁寧にメンテナンスしていれば、築30年を過ぎても10年ごとの外壁塗装やコーキング補修のみで、快適な住まいを維持できるでしょう。
それに対して木造住宅は、築10年ごろまではRC住宅と大きく変わりませんが、築20年、30年と年月を重ねるごとに外壁の張り替えや構造躯体の修繕など、大規模な補修が必要になります。
そのため経年でかかるメンテナンス費用が高くなりやすいのが事実です。
初期費用が高いRC住宅ですが、メンテナンスの費用まで含めて考えると、長く住むマイホームとしてはお得であると考えられます。
RC住宅はカビや結露が発生しやすいのか?
RC住宅は気密性が高い分、湿気がこもりやすく、カビや結露が生じやすいことは事実です。
またコンクリートは、木材に比べて調湿性能が低い素材のため、湿気に弱いといえるでしょう。
ただし換気機能を意識した設計を行い、さらにコンクリートに防カビ工事を施す、壁や窓に断熱材を入れる、といった対策を行うことで、RC住宅でもカビや結露の発生を防ぐことができます。
RC住宅は寒いのか?外気の影響を受けやすい?
「RC住宅はコンクリート素材なので、寒そうなイメージがある」という意見もよく聞きます。
確かにコンクリート自体には断熱性能はなく、外気の影響を受けやすい素材です。
またコンクリートと鉄筋を組み合わせているRC造は、熱伝導率が高いため、外気の影響を室内に伝えやすいという特徴もあります。
そのため、以前のRC住宅には、無機質なコンクリートのひんやりとしたイメージがありました。
しかし近年のRC住宅は、断熱材を用いて建物の断熱性能を高めています。
さらにRC住宅がもともと持つ「気密性の高さ」との相乗効果で、冷暖房効率が上がり、夏は涼しく冬は暖かい、という快適な住まいを実現しています。
RC住宅の価格や坪単価
RC住宅の一般的な価格を、坪単価から見ていきましょう。
ここでは、RC造と鉄骨造、木造の坪単価について、全国と鹿児島県での目安を紹介します。
全国(坪単価) | 鹿児島県(坪単価) | |
---|---|---|
RC造 | 92.4万円 | 95.5万円 |
鉄骨造 | 76.0万円 | 63.1万円 |
木造 | 56.9万円 | 55.0万円 |
※参考:建築着工統計調査 2020年度
RC造の坪単価(全国平均)は、92.4万円。
鉄骨造の坪単価76.0万円、木造の坪単価56.9万円に比べて坪単価が高い傾向にあります。
ただしRC住宅を検討する際は、建築費用だけではなく、その後のメンテナンス費なども視野に入れて考えることが大切です。
RC住宅のメンテナンスや選び方などの注意点は?
ここからは、RC住宅のマイホームづくりで成功するために知っておきたいメンテナンスや業者選びの注意点について紹介します。
結露対策
RC住宅のデメリットでも解説しましたが、RC住宅は構造やコンクリートの素材特性上、室内に湿気が溜まりやすいという特徴があります。
そのため結露しやすく、結露を放置しているとカビの発生にもつながります。
RC住宅を検討する際は、設計段階から換気システムの導入や、風通しの良い間取りなどを意識することが大切です。
換気と同時に、断熱材によって家自体の断熱性能の向上させる対策も行いましょう。
また結露が発生しやすいのは、断熱性能が低い開口部(窓など)の周辺です。
そこで窓ガラスを断熱性能の高い複層ガラスにしたり、二重サッシを採用したりするのも効果的な結露対策です。
クラック(傷、ひびわれ)対策
コンクリートは乾燥による収縮や温度、湿度の変化による膨張などによって、どうしてもクラック(傷、ひびわれ)が生じます。
軽微なクラックであれば問題はありませんが、大きなクラックは建物の耐久性にも影響を与える可能性があります。
そのため定期的に外壁などにクラックがないかを確認し、軽微なものはご自身での修復を、大きなものは専門業者による修復を行う必要があります。
RC住宅を検討する際は、このクラック対策のメンテナンス費用も、ランニングコストに入れておくことが大切です。
実績が豊富な業者を選ぶ
一般的な木造住宅よりも、工期が長く工数もかかるRC住宅。
使用する建材や設備も特殊なものになるため、RC住宅を建てる際はRC住宅の実績が豊富なハウスメーカーに依頼するのが重要なポイントです。
また一戸建てのRC住宅を取り扱うハウスメーカーは、全国でも限られています。
まずは各社のホームページやカタログをチェックして、実績を確認してみましょう。
営業担当に、RC住宅の建築実績の有無を質問してみるのも方法のひとつです。
RC住宅を実際に建てた人の感想
ここからは実際にRC住宅でマイホームを建てた人の感想を紹介します。
住まいに対する満足度がわかる口コミをピックアップしていますので、ぜひ参考にしてください。
RC住宅を実際に建てた人の感想①「長い目で見ると、やっぱりRC」
30代や40代のころに建てた家に一生住みたいと思っていても、70〜80代になったころには建物も劣化してくるでしょう。
そのころになるとリフォーム工事を依頼するのも骨が折れます。
しかしRC住宅なら、構造がしっかりしているので、長年住んでいけるという安心感があります。
建てる前に調べているときは「RC住宅は結露しやすい」「すごく寒い」などの欠点が出てきて不安になりましたが、実際に住み始めると冷暖房効率が良く、快適に過ごせています。
長い目でみると、やっぱりRC住宅はいいですね。
RC住宅を実際に建てた人の感想②「長く暮らせる丈夫な家」
「長く暮らせる丈夫な家」が理想でしたので、鉄筋コンクリートのRC住宅を選びました。
夏場の台風や冬場の降灰などの心配事にもしっかり対策をしてくださり、安心できる住まいが完成しました。
長く暮らせるこの家で、将来は息子夫婦と同居することを考えています。
まとめ
RC住宅とは、鉄筋コンクリート造の住宅のことを指します。
高い耐久性と耐震性・気密性・遮音性を兼ね備えた住宅で、快適で安心した暮らしを実現してくれます。
RC住宅には、壁式構造とラーメン構造の2種類があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。
理想のマイホームを実現するためには、工法についてもハウスメーカーとよく相談しましょう。
丈夫な住まいを実現できるRC住宅ですが、工期が長い、結露が出やすい、建築費用が高いといったデメリットもあります。
それぞれのデメリットをしっかり理解して、適切な対応を取ることが重要です。
そのためには、RC住宅の実績が豊富なハウスメーカーに依頼することが欠かせません。
RC住宅でのマイホームづくりをお考えの方は、まずは各メーカーのカタログを取り寄せて、実績や特徴を確認してみてはいかがでしょうか。
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