家づくりで大切なことは?もみの木の内装材の専門家に聞いてきた
公開日:2018/03/28 更新日:2022/07/02
鹿児島で家づくりにたずさわる専門家に、家づくりで大切なことをうかがうシリーズ。
第1回は、もみの木の内装材を製造加工販売するマルサ工業さんです。
家を建てる工務店でもハウスメーカーでもないにも関わらず、家づくりのセミナーを一般ユーザーに向けて定期的に開催しているマルサ工業さん。
「家を建てた後に後悔しないよう家づくりをはじめる前に知って欲しいことがある。」
その想いから家づくりについて伝えてきたマルサ工業の佐藤社長に家づくりで大切なことをうかがってきました。
樅の木の伐採・流通から製材・加工・販売・施工、「胸を張って」伝える
目次
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- 「事例写真をたくさん見てみたい」
- 「いろいろな間取りを参考にしたい」
- 「いくらでどんな家が建つか知りたい」
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住宅と生活環境の変化について
家づくりで大切なことの前に、まずは住宅と生活環境の変化についてお伝えします。
昔の住宅の一般的な間取りでは、お風呂や便所は「離れ」に、台所は「土間」に、といった形で湿度や臭いの発生する空間を居住空間と切り離すことで、「湿気」や「臭い」が侵入してこない工夫がされていました。
また、昔の住宅は適度な隙間があり、開放される住生活であったため、「湿気」や「臭い」が侵入してきたとしても外に出やすい構造と生活環境でした。
一方、現在の住宅の間取りでは、バス・トイレ・キッチンが居住空間内に設置されることが一般的です。
さらに、現代の住まいでは気密性の高さが重視され、一日中閉め切って過ごす生活になりがちです。
そのため、「湿気」や「臭い」への対策が不十分な住まいでは、「湿気」や「臭い」が住宅内部にとどまってしまいます。
料理・入浴・トイレを居住空間内で済ませられることは、暮らしやすさの向上につながりましたが、室内の水分が増え、建物の気密が上ったことで湿気や臭いが外に放出できなくなったり、見えにくい部分の住環境は悪化してしまいました。
外に放出されなくなった湿気は、畳や絨毯などの敷物や布団・クッション・カーテン・衣類などの布製品、靴箱の革製品、書籍・ポスター・カレンダーなどの紙製品、室内北側のタンスの裏などの壁、壁体内にとどまり、窓ガラスなどの結露としてあらわれます。
「湿気」や「臭い」といった環境変化は、急激な変化ではないため多少違和感を覚えたとしても、いつの間にか慣れてしまい知らず知らずのうちにダメージが蓄積することになってしまいます。
もみの木の家を体感しながら家づくりを学ぶ住環境セミナーの様子
バランスのよい住まいとは
家づくりを考えるとき大切なのはバランスです。
「必要なもの」より「欲しいもの」を優先すると、新築予算の大半を「欲しいもの」に分配してしまい「必要なもの」を選ぶときには、予算がなくなりバランスの悪い住宅になってしまいます。
一方、「必要なもの」を優先し、残りの予算で「欲しいもの」を選ぶことで、予算にあわせて「欲しいもの」も選択するので、バランスの良い住宅を建てることができます。
新築の住まいで「必要なもの」は、土地・基礎・構造体・外壁・屋根・内装材です。
「必要なもの」を選んだ後に、「欲しいもの」を選択すると家族を守るよい家ができます。
「必要なもの」として、内装材を挙げていますが、弊社がもみの木 内装材の製造販売をしているからではありません。
内装材(=室内の床や壁)には、家に住む人たちのダメージを代わりに受けるという重要な役割があるからです。
室内の空気環境が悪化しやすい現代の住宅では、内装材、特に木材の調湿性や機能性が見直されています。
住環境体感セミナーの会場としても使用されるもみの木で建てた住まい
樅の木と木材について
弊社の扱う樅の木は、針葉樹 マツ科モミ属で世界中に40種類以上あり、クリスマスツリーとしても有名です。
樅の木は、古くから結納台や絵馬、お守り、護摩木、ソーメン箱、かまぼこ板、精油(風邪薬・のど飴・肩こり薬)など生活の中で広く活用されています。
樅の木が属する針葉樹は古い世代の木(裸子植物)で、樅のほかに、マツ・スギ・ヒノキ・セコイヤ・イチョウといった木があります。
針葉樹のほかに広葉樹もあり、一言で木といっても日本にある木の種類は1,500種ほど、そのうち木材として比較的よく知られている木だけで100種類以上あります。
木の種類によって木材としての性質が異なるので、木の家だから健康によいとか、自然素材だから安心とか、そこで納得してしまうのではなく、なぜモミの木材がよいのか、なぜスギの木材がよいのか、なぜヒノキの木材がよいのか、家づくりを依頼する工務店や住宅メーカーにたずねてみるといいですよ。
一般論としての木材の話ではなく、自社で扱う木材の性質や、用途に応じた木目(柾目・板目)、木材の加工の仕方をしっかりと答えられる工務店や住宅メーカーでないと適材適所で木材を扱えませんから。
木材の扱いを誤ると木材がもつ調湿性や機能性が失われてしまうので、木にこだわって家を建てるなら気をつけるべきポイントですね。
持続可能な森林資源として認証を受けたドイツの森からやってくるもみの木
木の持つ特徴や成分を活かすには
針葉樹の森林に入って空気を吸うと、すがすがしい気分になり、空気もおいしく感じることから森林浴が注目されましたが、森林浴の効果効能は森の香り(フィトンチッド)にあります。
フィトンチッドは、移動することができない木が自らを守るために発散する物質で、殺菌作用や害虫忌避や消臭といった効果があります。
フィトンチッドは熱に弱いため、木の効果を住環境に取り入れるには自然乾燥された木材を使うことをおすすめします。
自然乾燥することでフィトンチッドが失われず、板目を柾目にすることで調湿効果を発揮します。
弊社で行った湿度実験でも、樅の木 内装材の場合は湿度50〜60%に落ち着くのに対して、ベニヤ内装材の場合は湿度85%以上になりました。
適度な湿度に調整され住みやすい室内環境を実現するために内装材は欠かせません。
じっくり天日乾燥したうえで加工製造されるもみの木材
家づくりで大切なこと
繰り返しになりますが家づくりで大切なことはバランスです。
バランスのよい住まいとは「必要なもの」である土地・基礎・構造体・外壁・屋根・内装材を選んだ後に、「欲しいもの」を選んだ住まい。
「必要なもの」から選ぶと家族を守るよい家ができますよ。
「必要なもの」を選ぶときは、なぜその土地がよいのか、なぜその構造体がよいのか、なぜその内装材がよいのか、一般的なイメージで決めてしまわないように気をつけてくださいね。
浮造り加工された床材は滑りにくく歩きやすいのでペットにも優しい
マルサ工業さんの内装材を使用する工務店
もみの木ハウス「健康に暮らせる家を追求して、たどり着いたもみの木の家」
健康に暮らせる家を追求して、たどり着いたというもみの木の家。
もみの木ハウスさんの木の家では、ドイツ南部に広がるシュバルツバルト地方より輸入されたもみの原木を、宮崎県内の加工所にて製材し、1ヶ月じっくり天日乾燥した質の高いもみの木材を使用しています。
光や音の反射がやわらかく、目にも耳にもやさしい自然素材で、ゆっくりとくつろげる空間を実現してくれます。
床だけではなく天井や壁、建具にももみの木材を使用しているので、日の光があふれる明るさと、深呼吸したくなるような心地よい空気に満たされた健康的なマイホームが建てられるでしょう。
家を建てるならお得にパンフレットを集めよう!
- 「事例写真をたくさん見てみたい」
- 「いろいろな間取りを参考にしたい」
- 「いくらでどんな家が建つか知りたい」
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