ローコスト住宅とは?後悔しないためのポイントやメリット・デメリットを紹介!
公開日:2021/10/01 更新日:2022/06/24
ローコスト住宅は、なるべくお金をかけずに短期間で家を建てたい人におすすめです。一般的な注文住宅に比べると、価格が安く住宅ローンの負担が少ないことから、将来的な建て替えを検討している人にも適しています。
今回はローコスト住宅の特徴やメリット、注意しておくべきデメリットなどを詳しく解説します。
価格が安いローコスト住宅でも、工夫次第で高級感や重厚感のあるおしゃれな住まいを実現できます。ぜひこの記事をチェックして、低予算でイメージ通りのローコスト住宅を目指しましょう。
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目次
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ローコスト住宅とは?
ローコスト住宅とは、一般的な注文住宅に比べて低予算で建てられる住宅のことです。
ローコスト住宅の価格相場は、平均坪単価30万~50万円が目安で、30坪の新築一戸建てでも1,000万円台でマイホームが購入できます。
一般的な注文住宅の平均坪単価が80万円前後であることを考えると、ローコスト住宅の価格の安さがわかります。
低予算でマイホームが手に入るローコスト住宅は全国的にも注目されており、多くの大手ハウスメーカーや地域密着型の工務店などがローコスト住宅を展開しています。
なぜ価格の安い家を建てられるの?
ではなぜローコスト住宅は、低予算で住宅を建てられるのでしょうか?
その秘密は材料費、人件費、広告費の削減にあります。
ローコスト住宅では、間取りや内装、設備を規格化し、材料を一括で仕入れることで材料費を安く抑えています。
またシンプルなデザインや間取りを採用することで、施工時の工数を減らし、工期の短縮や人件費の削減も実現。
さらに過度な宣伝を行わず、広告費用も極力削ることで、一般的な注文住宅の半額近くの価格を可能にしています。
ローコスト住宅のメリットとは?
低予算で憧れのマイホームが手に入るローコスト住宅ですが、もちろん価格以外にもメリットがあります。
詳しく見ていきましょう。
一番の魅力は、価格が安いこと
ローコスト住宅の一番のメリットは、安い価格で家を建てられることです。
ローコストといっても、デザイン性や気密性・耐震性・耐久性など住まいの品質を追求しているハウスメーカー工務店もあります。
低価格でも品質の高い家が建てられることがローコスト住宅の1番のメリットとなります。
ローコスト住宅の坪単価30万円~50万円といわれており、その価格はやはり魅力的です。
例えば30坪のローコスト住宅を建てたときの価格を考えると、
・ローコスト住宅の場合は、900万円〜1,500万円
となります。
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毎月の住宅ローン返済の負担が少ない
ローコスト住宅は価格が安いため、住宅ローンを組んでも月々の返済負担が少ない点がメリットです。
例えば1,300万円の借入額で、固定金利1.5%、元利均等で返済期間20年、頭金・ボーナス払いなしのローンを組んだとします。
その場合の月々の返済負担額は約6.3万円です。
毎月の住宅ローン返済額が6.3万円であれば、賃貸で支払っている費用とほぼかわらない人も多いです。
鹿児島県の2LDK~3DKの平均家賃相場6.1万円と比較しても大きな差がなく、さらにローンを完済してしまえばその後の住居費の負担がなくなることを考えれば、賃貸マンションに長く住むよりもお得とも言えるでしょう。
また古くなった住宅のリフォームを検討していた方が、1000万円台で建て替えられるならとローコスト住宅を購入したケースも多いです。
リフォームするより新しい住宅が低価格建てられるのであれば魅力的です。
約3ヶ月という短い期間で家が建てられる
ローコスト住宅は、購入から入居まで平均2~3か月前後という短い期間で家が建てられることがメリットです。
ローコスト住宅は材料費や人件費を抑えるために、シンプルなデザインや間取りを採用したり、打ち合わせの数を少なくしています。
そのため工事の手間も削減できて、平均2~3か月前後という短い工期が実現できます。
また、短期間で家を建てられるので、家が建つまでの間に住む家「仮住まいの家賃」も節約できます。
こだわりの注文住宅では、家づくりの構想だけでも1~2か月かかる場合もあり、工期は平均4~6か月ほどかかります。
お子さんの進学や仕事の都合などで、早めに新居に引越したい人にとってもローコスト住宅はメリットが大きいでしょう。
自己資金(貯金)が少なくても家を建てやすい
住宅ローンを組んで家を建てる場合、自己資金からローンの頭金や引っ越し費用、家具購入費などを用意するケースが一般的です。
頭金の相場は、借入額の1~2割程度が目安となるため、建築費が高くなればなるほど用意すべき自己資金は多くなります。
ローコスト住宅の場合、建築費を安く抑えられるので、住宅ローンを組んでも自己資金の用意は少なく済みます。
また借入額によっては頭金なしでもローンを組める場合もあるので、預貯金が少ない人でもマイホームを購入できるのです。
価格が安いため、建て替えがしやすい
ローコスト住宅は価格が安い分、住宅ローンの返済プランを上手に検討すれば、早めにローンを完済できます。
ローン残債がない状態であれば建て替えもしやすく、家族構成やライフプランの変化に対応できるのもローコスト住宅の魅力です。
「子供が巣立ち夫婦2人の暮らしになった」「親が高齢になり同居を考えている」など、人生の中にはさまざまな場面で建て替えを考えるタイミングがあります。
必要なタイミングで気軽にリフォームや建て替えを検討できることも、ローコスト住宅の大きなメリットです。
ローコスト住宅のデメリットとは?
価格や工期などメリットが多いローコスト住宅ですが、ローコストならではのデメリットもあります。
購入を考える際はデメリットについてもしっかり理解し、対策をしておくことが大切です。
間取りや設備に制限がある
ローコスト住宅は価格を抑えるために、間取りや設備が規格化されています。
そのためいくら予算をプラスしても、自分のイメージに合わせて間取りや設備を自由に変えることが難しい場合もあり、選択肢が少ないことがデメリットです。
ただし全く自由度がないわけではありません。
オプションをプラスすることで、設備のグレードを上げたり、内装をおしゃれに変えることもできます。
イチから全てこだわったオリジナリティのある住まいを目指したい人は、ローコスト住宅ではなくさまざまなオーダーができる注文住宅を選んだ方がいいでしょう。
標準装備がどこまでなのか確認が必要
ローコスト住宅の標準設備は、メーカーの用意する設備の中でもグレードが低いものが設定されていることが一般的です。
とくにキッチンや浴室、洗面化粧台、トイレなどの水廻りは、グレードの違いで機能性やお手入れのしやすさにも大きな差が出ます。
家を建ててから「想像以上に使いにくい」「イメージと違う」と不満を抱えることがないように、購入前に標準設備がどこまでなのかをしっかり確認しましょう。
実際にハウスメーカーや工務店に相談しながら、標準設備の実物を見学し、外観や操作性を確認することも大切です。
オプションが高いことがある
間取りや設備に制限があり、グレードも低く設定されているローコスト住宅ですが、理想の住まいに近づけるために、設備や内装のグレードを上げるオプションも用意されています。
ただしローコスト住宅は、標準設備で最大限まで価格を抑えているため、オプションの費用は相場同等、または相場以上になることも少なくありません。
むやみにオプションを追加してしまうと、低価格というローコスト住宅のメリットが失われてしまうでしょう。
オプションを追加する際は、本当に必要な設備や内装をしっかり見極めて、予算と照らし合わせながら慎重に検討することが重要です。
ローコスト住宅は恥ずかしい?
価格が安く自己資金が少なくても購入できる魅力的なローコスト住宅ですが、その一方で「見た目が安っぽくならない?」「ローコスト住宅を購入するのは恥ずかしい?」などの不安を抱えている人もいるでしょう。
しかし実際には、街並みを見てみても「どの家がローコスト住宅か」など判断できる人は少なく、工夫次第でローコストなのにおしゃれなマイホームを手に入れることができます。
ここからはローコスト住宅の外観と内装のポイントをチェックしながら、価格が安くても高級感のある住まいを実現できる工夫を見ていきましょう。
ローコスト住宅の外観の価格を抑えるための工夫
ローコスト住宅が安っぽく見えてしまう原因のひとつに、外装がシンプルすぎる点があげられます。
価格を抑えるため「長方形」や「総二階」といったデザインが採用されがちですが、見た目の印象がのっぺりしていて奥行きがなく、安っぽく見えてしまいます。
一部分でも外観に凹凸をつけて奥行きを出したり、高級感のある外壁素材をプラスすることで、重厚感のあるデザインを実現できます。
ただしデザインを変更する部分は、道路側から見える面や玄関周りだけに留めて、費用が高くならないように注意することも大切です。
ローコスト住宅の内装の価格を抑えるための工夫
ローコスト住宅の場合、間取りを大きく変更するのはお金をかけても難しい場合がほとんどです。
内装をおしゃれに見せるためには、床や壁材、壁紙などの工夫がポイントです。
特に家の印象を左右する玄関や、お客様をお迎えする機会の多いリビングは、オプションで床や壁材を変更してもいいでしょう。
価格を抑えながらおしゃれな印象に見せるオプションでおすすめなのが、アクセントクロスです。
リビングの壁の一面をアクセントクロスに変えるだけで、印象が一気に変わります。
ただしオプションを取り入れるのは、玄関やリビングだけに留め、その他の部屋のグレードは押させておくことがローコストをキープする秘訣です。
ローコスト住宅の平屋を建てることは可能?
ローコスト住宅の平屋は、間取りがフラットで生活しやすいことが魅力です。
2階建て住宅より面積が狭くなりますが、生活動線を意識することで、快適で開放的な空間をつくることができます。
ローコストで平屋を建てるには、設備のグレードを上げたりはせずに予算内の標準使用のプランを選ぶことが大事です。注文住宅を建てる場合、こだわりが増えるほど設備や建材の費用が増えます。
そのため、自分たちにあった標準装備のプランを選ぶことで、低価格の平屋を建てることが実現できます。
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ローコスト住宅で後悔しないためのポイント
マイホームの購入は大きな買い物です。
ローコスト住宅でも後悔せず、満足できる住まいを手に入れるためには、次の3つのポイントを押さえておくことが重要です。
- 希望通りの家を建てられるプランなのか
- 本当にローコストで家を建てられるのか
- アフターケアやメンテナンスは大丈夫なのか
ひとつずつ詳しく解説します。
理想通り(希望通り)の家が建てられるかプランを検討しよう
ローコスト住宅は価格を抑えることを重視しているため、シンプルなプランが基本です。
設備や内装のグレードも価格に合わせて低いものが標準として設定されているため、まずは標準装備のプランをしっかり確認しましょう。
価格の安さだけで安易に決めてしまうと、住み始めてから「イメージと違う」「快適に暮らせない」と不満が募ってしまうこともあります。
特にお住まいの地域の風土に適した設備かどうかは重要なポイントです。
気温が低く雪が降る地域では、断熱性や防水対策などがプランに入っているかチェックしましょう。
本当にローコストで建てられるのか価格やプランを比較しよう
ローコスト住宅は標準プランが安くても、オプションをつけて設備や内装をグレードアップしていった結果、一般的な注文住宅と大して変わらない金額になってしまうことも少なくありません。
価格の安さをメリットに購入を決意したローコスト住宅なのに、自由度の高い注文住宅と価格があまり変わらなくなったら本末転倒です。
ローコスト住宅の最大のメリットは「価格の安さ」であることを忘れずに、必要最低限のオプションを慎重に検討し、価格やプランを常に比較しながら購入を進めましょう。
アフターケアやメンテナンスがしっかりしているか確認しよう
ローコスト住宅のアフターケアやメンテナンスの保証期間は、ハウスメーカーや工務店によって異なりますが、20~30年が一般的です。
保証期間中は定期的に家の内外の状態を診断し、修繕箇所のメンテナンス(無償、または有償)が受けられます。
家を建てたあとも安心して暮らせるように、検討中ハウスメーカーや工務店の保証期間は必ず確認しましょう。
またいくら保証期間が長くても、ハウスメーカーや工務店の経営が傾いてしまうと、適切なメンテナンスを受けられない可能性があります。
購入前にハウスメーカーや工務店の経営状態が安定しているのかなどを調べておくことも大切です。
ローコスト住宅はどんな人におすすめ?
- コンパクトな平屋が好きな人
- シンプルなデザインが好きな人
- とにかく安く家を建てたい人
まとめ
ローコスト住宅とは、間取りや設備を規格化することでコストを削減し、低価格で購入できる住宅のことです。
価格の安さが魅力のローコスト住宅は、工期が短い、建て替えがしやすいといったメリットもあり、マイホーム購入へのハードルを下げる住宅として注目されています。
価格が安い反面、設備や内装のグレードが低く、オプションを追加するとコストが上がってしまうというデメリットもあります。
そのため必要なオプションを上手に見極めて、価格を抑えながらもおしゃれな住まいを実現するポイントを押さえておきましょう。
ローコスト住宅を取り扱うハウスメーカーや工務店は、多数あります。
ご自身の理想とする住まいづくりと、現実的な資金計画を照らし合わせて、信頼できるハウスメーカーや工務店に相談してみましょう。
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